新潟芝1000m(千直)は本当に外枠有利!?

新潟競馬芝1000m (千直)について

日本競馬で唯一の直線レース――新潟芝1000m。

通称「千直」は、様々なサイトで「外枠を買えばいい」と言われています。

外枠が有利な理由については、ご存知の方も多いかと思いますが、内側の馬場が荒れてきて、外ラチ沿いの馬場が綺麗なためスピードが出るということです。

しかし近年、ふと疑問を抱くようになりました。

「外枠は本当に有利なのか?」
「むしろ外枠が過剰に買われすぎて、内枠の方が回収率が高いのでは?」

こうした素朴な疑問をきっかけに、改めて千直の傾向を深掘りしてみることにしました。

枠順の有利不利の傾向など、千直を理解する上で欠かせないポイントを整理しながら、実際のデータをもとに検証していきます。

本記事では、 「千直は本当に外枠一択なのか?」 このテーマを軸に、千直の本質に迫っていきます。

枠順のデータ

それでは枠順別成績を見ていきましょう。

結論からいうと、筆者の推測は間違ており「外枠は依然として有利」であることがわかりました。

下の表からもわかるように、8枠が好成績です。また、1枠から8枠にかけて勝率や複勝率はほぼ右肩上がりになっています。

しかしその一方で、複勝回収値を見ると、無論8枠は好成績であるものの、2枠や5枠も高く、必ずしも外枠にいくほど優れているとは言えません。

つまり、内枠の穴馬などが走ることも多々あるということです。実際に、千直のレースでは、内枠の馬が1頭3着内に入ることもよくみられます。




⇩新潟1000m枠順別成績(2023-2025の3年間)

枠番1着-2着-3着/4着以下勝率複勝率複勝回収値
1枠2- 3- 3-117/1251.6%6.4%33
2枠6- 4- 7-109/1264.8%13.5%68
3枠3- 2- 4-119/1282.3%7.0%26
4枠4- 5- 5-113/1273.1%11.0%44
5枠5- 13- 8-108/1343.7%19.4%93
6枠10- 9- 12-105/1367.4%22.8%60
7枠18- 14- 6-124/16211.1%23.5%60
8枠21- 17- 23-108/16912.4%36.1%98



このように、大方外枠が有利だということはわかりましたが、実は、開催日数によっても外枠の有利さは大きく変わります。

開催日数による枠順の成績変化

競馬場の芝は、同じところを走ると傷んできて、馬場が荒れてきます。

新潟千直では、それがレース結果として顕著にあらわれます。つまり、開催時期により枠順の成績が少し変わります。

下の表は、開催1日目~5日目の枠順データと6日目以降の枠順データです。

⇩開催1日目~5日目の枠順別成績(2021-2025)

枠番1着-2着-3着/4着以下勝率複勝率複勝回収値
1枠3- 1- 5-142/1512.0%6.0%92
2枠7- 5- 4-138/1544.5%10.4%48
3枠4- 3- 7-141/1552.6%9.0%41
4枠6- 3- 4-142/1553.9%8.4%26
5枠3- 14- 8-135/1601.9%15.6%81
6枠14- 9- 13-123/1598.8%22.6%79
7枠19- 19- 15-146/1999.5%26.6%71
8枠24- 26- 24-130/20411.8%36.3%97


⇩開催6日目以降の枠順別成績(2021-2025)

枠番1着-2着-3着/4着以下勝率複勝率複勝回収値
1枠0- 2- 0-55/570.0%3.5%27
2枠2- 2- 5-50/593.4%15.3%59
3枠3- 2- 2-52/595.1%11.9%81
4枠1- 5- 1-53/601.7%11.7%51
5枠3- 1- 1-57/624.8%8.1%14
6枠6- 6- 7-45/649.4%29.7%99
7枠7- 5- 7-56/759.3%25.3%84
8枠11- 8- 9-51/7913.9%35.4%102


2つのデータを見て、全体的に1~5日目は6日目以降に比べて、内枠の成績がよく、外枠の成績が悪いことがわかりますね。

特に、1枠の複勝回収値(92と27)や6~8枠の回収値などの違いが分かりやすいと思います。

つまり、開催前半だと、内枠の馬にもある程度のチャンスがあり、開催が進むにつれて外枠がさらに有利になるということです。

千直を予想するときには何日目の開催なのかも頭に入れておくとよいでしょう!

おまけ:騎手データ

枠順データとは関係ありませんが、新潟千直の騎手別成績上位の抜粋です。

新潟競馬場というコースと千直というレースの特性により、騎手も上手下手がわかれます。

以下の表に書かれている騎手は安定して狙いやすい騎手となっています。

リーディングトップと言われている名手があまり上位に来ていないことも面白い特徴ですね。


⇩騎手データ(複勝率上位)

騎手1着-2着-3着/4着以下勝率複勝率複勝回収値
丹内祐次5- 3- 4-17/2917.2%41.4%88
大野拓弥3- 0- 2-10/1520.0%33.3%144
荻野極2- 2- 3-14/219.5%33.3%66
佐々木大3- 2- 3-17/2512.0%32.0%84
石神深道1- 1- 5-15/224.5%31.8%87
菊沢一樹6- 8- 4-42/6010.0%30.0%109
津村明秀2- 2- 2-15/219.5%28.6%68
今村聖奈3- 0- 1-13/1717.6%23.5%72
西塚洸二2- 1- 1-13/1711.8%23.5%236

まとめ

今回は新潟千直の枠順データを中心に分析しました。

結論として以下の3点を挙げます。
・外枠が最も回収率がよく、8枠の複勝回収値は98
・開催後半(6日目以降)は前半(1~5日目)に比べて、外枠有利の傾向がより顕著
・騎手データでは、大野騎手、菊沢騎手、西塚騎手が期待あり


データ分析から、外枠が有利というデータが浸透している近年でも、「依然として外枠は期待値がある」ということがわかりました。

しかし、このような傾向は今後も同じとは限らず、外枠が人気になりすぎて期待値が下がることも、いずれはありうると思われます。

時代に合わせて、傾向を追って狙い方を意識してみることがポイントになりそうです。



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