下級条件では逃げ馬が有利?|競馬 脚質分析

競馬では、「下級条件では逃げ馬が有利」とよく言われます。

 実際に、未勝利戦や1勝クラスなどのレースでは、前に行った馬がそのまま押し切る場面をよく目にします。

しかし、それは本当に正しいのでしょうか?

そこで、当サイトでは、感覚やイメージだけでなく、実際のデータをもとに検証しました。

日々の馬券検討に役立つヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

下級条件と上級条件について

 競馬における「下級条件」とは、キャリアや実績の浅い馬が出走するレース条件を指します。ここでは、新馬戦・未勝利戦・1勝クラスを下級条件と定義します。
 これらのレースでは、まだ能力差がはっきりしていなかったり、レース経験が少ない馬が多かったりするため、展開や位置取りの影響を受けやすい傾向があります。

一方で、「上級条件」とは、レベルの高いのレースを指し、重賞なども含みます。ここでは、2勝クラス以上(2勝クラス・3勝クラス・OP・重賞)を上級条件と定義します。これらのレースでは馬の能力差が小さく、下級条件に比べて、展開よりも能力が結果に大きく影響します。

そのため、下級条件と上級条件では、レースの傾向や予想のポイントが大きく異なります。本記事では、下級条件と上級条件の「脚質」に注目し分析してみました。

下級条件、上級条件における脚質データ

以下、下級条件と上級条件における芝の脚質成績です。(2023年~2025年)

↓芝 下級条件

脚質1着-2着-3着-4着以下/合計勝率複勝率複勝回収値
逃げ674- 501- 375- 2004/ 355419.0%43.6%143
先行1566- 1517- 1353- 7534/1197013.1%37.1%99
中団899- 1041- 1285-13351/165765.4%19.5%73
後方189- 266- 327-12594/133761.4%5.8%23

↓芝 上級条件

脚質1着-2着-3着-4着以下/合計勝率複勝率複勝回収値
逃げ233- 205- 169- 1088/ 169513.7%35.8%137
先行680- 664- 572- 3813/ 572911.9%33.4%97
中団524- 560- 585- 5972/ 76416.9%21.8%69
後方173- 179- 280- 5492/ 61242.8%10.3%40


 芝のついて、下級条件では、逃げ馬・先行馬がより有利となっていることが分かります。特に、下級条件の逃げ馬は複勝率4割以上もあり、とても優秀な成績であることが分かります。その一方で、上級条件では中団や後方の成績が上がっていることがわかります。


次に、ダート戦における下級条件(新馬戦・未勝利戦・1勝クラス)と上級条件の脚質成績です。

↓ダート下級条件

脚質1着-2着-3着-4着以下/合計勝率複勝率複勝回収値
逃げ881- 617- 354- 2110/ 396222.2%46.7%135
先行1991- 1914- 1692- 7317/1291415.4%43.3%127
中団675- 936- 1306-16324/192413.5%15.2%60
後方144- 208- 345-15735/164320.9%4.2%21


↓ダート上級条件

脚質1着-2着-3着-4着以下/合計勝率複勝率複勝回収値
逃げ205- 133- 103- 829/ 127016.1%34.7%119
先行558- 506- 405- 2830/ 429913.0%34.2%107
中団356- 422- 498- 5285/ 65615.4%19.4%71
後方79- 139- 192- 5051/ 54611.4%7.5%35


ダートにおいても、下級条件は逃げ・先行馬より有利となっています。これは、芝の成績よりも顕著で、下級条件の逃げ馬の複勝率は5割近くあります。ダートの下級条件では、先行できる馬を積極的に狙うといいでしょう。

下級条件で逃げ・先行馬有利な理由

上記の分析から、下級条件では、逃げ・先行馬が有利になることが分かりました。
では、なぜこのような傾向が見られるのでしょうか。
さまざまな要因が考えられますが、ここでは主に次の2点に注目します。

  • スローペースになりやすい
  • 逃げ馬をマークする馬が少ない

 まず、下級条件では、馬にレースを覚えさせたり、折り合いを重視したりする目的で、無理にペースを上げない競馬が多く見られます。そのため、レース全体がゆったりと流れやすく、スローペースになりやすい傾向があります。
このような展開では、前にいる馬が大きく消耗せずに最後まで走り切ることができるため、逃げ・先行馬が有利になりやすいと考えられます。
 
 また、下級条件では、逃げ馬をマークしたり、早めに競りかけたりする馬が少ない点も特徴です。
重賞などの上級条件では、強力な逃げ馬がいる場合、後続馬がマークしたり、早めに仕掛けたりする場面が多く見られます。
しかし、下級条件ではそのような駆け引きがあまり行われず、逃げ馬が楽なペースでレースを進めやすい傾向があります。

まとめ

今回は、下級条件と上級条件において、有利になりやすい脚質についてデータをもとに分析しました。

 その結果、芝・ダートともに、下級条件では逃げ・先行馬の成績が良く、上級条件では中団や後方から競馬をする馬の成績が向上する傾向が見られました。
また、下級条件における逃げ・先行馬の有利さは、芝よりもダートの方が大きいことも分かりました。

 下級条件では、スローペースになりやすいことや、逃げ馬を積極的にマークする存在が少ないことから、前の馬が楽にレースを進めやすい環境にあります。そのため、逃げ・先行馬が能力を発揮しやすく、結果にもつながりやすいと考えられます。

 このように、レース条件によって有利な脚質は異なるため、クラスや条件に応じて予想の視点を変えることが、的中率向上につながるといえるでしょう。

皆さんの予想の参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

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